今年最後の歩く会は昨年同様、11月3日の文化の日に実施した。 今回はタイトルでお分かりのように、お隣の滋賀県へ足を延ばすことにした。 安土町(現在は近江八幡市)は、近江の国琵琶湖岸東側中程に位置し、戦国時代の信長が築いた絢爛豪華な安土城下の町である。
いつもの北國街道歩きではJRと私鉄で移動しているのだが、今回は遠方なので車でJR安土駅を目ざした。 当初は、安土駅を起点にコース全てを歩く予定だったが、資料館や博物館など目的地間の距離があるのと、安土城址の石段が相当キツイと予想されたので、車で移動することにした。
結果的にそれが正解ではあったのだが、どの施設でも満足な観覧時間が確保出来ず、物足りない思いをすることになった。 覚悟はしていたが、最後の安土城址の石段上りは、段差が大きいのと大小様々な石が踏みにくく、予想を超える緊張と足腰の負担を強いられた。 でもまあ、歩く会なのだからこの1時間半の石段で、「歩く」という趣旨を果たせたかと思う。
嬉しい誤算もあった。 案内所や資料館など、どの施設でも職員のレベルが高く、来所来館者への対応に気配りが出来ていて、とても親切だったのである。 中でも、最初に訪れた「安土城観光案内所」では、職員の女性が外にまで出てきて信長像の前で、われわれ3人を私のスマホで撮ってくれたのにはとても感動した。 さすが、一級の観光地はサービス精神旺盛で、来訪者を大切にすることについては、センス良く垢抜けしていると感心させられた。
もうひとつ嬉しいことがあった。 お昼に食べた「とんかつ亭・天乃家」の「特上ひれかつ定食」(1,850円)が、柔らかくサクサクとして、とても旨かった。 地元の人気店のようで、行列が出来ていたのも納得がいった次第です。
@安土城観光案内所 JR安土駅に併設されている小さな案内所。 ここで観光案内パンフレットなど資料収集をする。
A安土城城郭資料館(\200) 中世の安土に関する資料中心の資料館。 1/20のスケールで再現された幻の名城安土城は必見。
B信長像 戦国近江のヒーロー織田信長の雄姿が迎えてくれる。
C安土城考古博物館(\900) 弥生時代〜古墳時代の生活様式を再現・展示している。 信長と安土城に関する史料も豊富にある。
D安土城天主信長の館(\610) スペイン・セルビア万博に出展された原寸大の安土城天主5・6階。 これは豪華絢爛まさに信長権力の中枢である。
E安土城址(\700) 信長が約3年の歳月をかけて完成した安土城だがわずか3年で焼失。 国の特別史跡として石垣のみが残っている
Fセミナリヨ跡 宣教師オルガンチノが創建した日本最初のキリシタン神学校でその跡地が公園として整備されている。 時間がなかったのでスルーした。
2023.11.6
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