■ セクハラは怖い!2025.11.26


今日の新聞は手に持ったときズシッときた。
それもそのはず、『日本経済新聞』は48ページ、『福井新聞』は30ページもあるのだ。
昨日25日の『日経』は32ページ、『福井』は20ページの軽さだったから、一体どうなっているのか。

昨日は3連休明けなので、株式市況や経済界の動きが休みということで、ニュースソースが極端に少なくなる。
その反動で、休日明けの翌日となる今日26日は、ページが増えるのだ。
それにしても今日は、両紙とも元日以外では最大級のボリュームだ。

『日経』は12ページが全面広告だが、珍しいことではない。
中部経済特集が3ページ組まれているのが目立つ。
ビジネス・投資も増ページで、それら以外の総合・経済・外交・政策・金融・国際なども充実しているようだ。

驚いたのは『福井』だが、杉本知事の辞意表明″に尽きる。

1面
「杉本知事が辞意」「セクハラ文面で引責」「複数職員に送付、謝罪」「越山若水」
2面
「杉本知事辞意」「県政6年半、運営手堅く」「新幹線、アリーナ 道半ば」
28面
「『残念』『恥ずかしい』」「県民 政策評価、落胆の声も」「県内政界に衝撃、痛手『チーム福井立て直しを』」「県政停滞なく運営望む 県内団体『ハラスメント許されない』」
29面
「セクハラ真相 闇の中」「全職員調査、決断契機に」「衝撃 杉本知事辞意表明」「緊急会見 快活さ潜め、頭下げ」「日常の雑談の延長、深く反省 [一問一答]」

長嶋茂雄が亡くなったとき以上の扱いだ。

それにしてもセクハラとは、やってることの程度が低すぎる。
どんな内容のテキストメッセージ(short mail)を、複数の女性職員に送っていたのか。
是非、公開してもらいたいものだ。

「同僚や後輩とざっくばらんに付き合う中で、ふざけたつもりで伝えることがあった。人間として未熟だった」
本人はこのように釈明している。
これでは、具体的な内容が分からないのがもどかしい。

自分も男だから同じような経験がある。
女性と話すとき気が緩んで、ふざけた発言をしてしまうことがあった。
北陸新幹線が金沢まで開通したときだった。
仕事先の女性が、「まだ北陸新幹線に乗ったことがない」というので、次のように言ってしまったのだ。
「それじゃあ東京まで一緒に乗って行きませんか」
これはセクハラになる可能性大なのだろう。
今思い出しても「しまった!」と、あのときのことを振りかえり、恥ずかしくて冷や汗をかくことがある。
未だに心の隅に汚点として染みつき、忘れることができないでいる。

ただひとつだけ考えることがある。
女性は相手の男性よって、@セクハラと受けたり、A気にしなかったり、B嬉しく思ったり、するということだ。
問題は、@嫌いな相手であったり、A立場上断りにくい相手であったり、Bしつこく言ってくる相手であったり、した場合だろう。
そんなときセクハラになる可能性が非常に高くなる。

口頭で伝えた場合は、周りにいた誰かが証明する必要があるだろう。
ところがテキストメッセージの場合は、相手の女性に確固たる証拠が残る。
第三者がセクハラと判断すれば罪となり、その責を追うことになる筈だ。
「ふざけただけだ」では済まなくなるのだ。
甘く思ってはいけない。
命取りになるから怖い。

昔はセクハラで泣きを見た女性が、どんなにか多かったことだろう。
それが今では、女性がこの国の総理大臣になる時代だ。
女性は、劣るもの、弱いもの、忍ぶもの、耐えるもの、などと思っては大間違いだ。
そのことをしっかり自覚し、酒飲んだり、油断したり、気がゆるんだり、うっかりしたり、してセクハラしないように注意したいものだ。

2025.11.26




CGI-design