今日が何日で何曜日か? すぐ頭に出てこない。
事務所を閉鎖してから、日々仕事の刺激が亡くなった。 電話も掛かってこないし、あれこれと段取りする必要もない。 したがって、その日が何日かも何曜日かも、神経質になる必要がない。
70歳を過ぎると運転免許証の更新の際、今日が何日か今日が何曜日かを訊ねられるらしい。 ボケ具合を確認するのだろうが、そんなやり方は愚かとしかいいようがない。 そんな馬鹿な質問などしないでも、有意義なやり方がある筈だ。 具体例を示し交通法規を理解しているかを確認した方が、余程的確な判断ができる筈だ。
物忘れ。 これは誰もが経験することだ。 それが年齢と共に酷くなってくる。 今聞いたことを忘れてしまう。 しっかり覚えたつもりが言葉になって出てこない。
耳が遠くなる。 眼が悪くなる。 歯が駄目になる。 腰が痛くなる。 足が弱くなる。 物忘れが酷くなる。
歳を取れば当然のことだ。 抗うことはできない。 自然に逆らうことはできない。 それが人間というものだ。
そのことをしっかりと自覚し受け入れるだけだ。 そのうえで上手に付き合っていくことだ。 それがより上手く生きていく上でのコツだ。
決して否定してはいけない。 決して無理してはいけない。 自分なりの対処法を持つことだ。 年齢を重ねた経験と知恵を活かすことだ。
それでどうしようもないのであれば、誰かの力を借りるだけだ。 残念で情けなく悔しいが、プライドを捨て恥もかこう。 それができなければ死ぬだけだ。
だからといって人は簡単には死なない。 ましてや自分で死ぬなどそう簡単にはできない。 やれるものならやってみろ″といいたい。
だからこそ今のうちに覚悟することだ。 自分の最後を具体的にイメージしてみることだ。 自分の最後をシミュレートしてみることだ。
何だか暗くて嫌なことを書いてしまった。 誰だって物忘れしたくないし死にたくない。 それが本音だ。 それが人だ。
2025.11.22
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