■ 物忘れ2025.11.22


今日が何日で何曜日か?
すぐ頭に出てこない。

事務所を閉鎖してから、日々仕事の刺激が亡くなった。
電話も掛かってこないし、あれこれと段取りする必要もない。
したがって、その日が何日かも何曜日かも、神経質になる必要がない。

70歳を過ぎると運転免許証の更新の際、今日が何日か今日が何曜日かを訊ねられるらしい。
ボケ具合を確認するのだろうが、そんなやり方は愚かとしかいいようがない。
そんな馬鹿な質問などしないでも、有意義なやり方がある筈だ。
具体例を示し交通法規を理解しているかを確認した方が、余程的確な判断ができる筈だ。

物忘れ。
これは誰もが経験することだ。
それが年齢と共に酷くなってくる。
今聞いたことを忘れてしまう。
しっかり覚えたつもりが言葉になって出てこない。

耳が遠くなる。
眼が悪くなる。
歯が駄目になる。
腰が痛くなる。
足が弱くなる。
物忘れが酷くなる。

歳を取れば当然のことだ。
抗うことはできない。
自然に逆らうことはできない。
それが人間というものだ。

そのことをしっかりと自覚し受け入れるだけだ。
そのうえで上手に付き合っていくことだ。
それがより上手く生きていく上でのコツだ。

決して否定してはいけない。
決して無理してはいけない。
自分なりの対処法を持つことだ。
年齢を重ねた経験と知恵を活かすことだ。

それでどうしようもないのであれば、誰かの力を借りるだけだ。
残念で情けなく悔しいが、プライドを捨て恥もかこう。
それができなければ死ぬだけだ。

だからといって人は簡単には死なない。
ましてや自分で死ぬなどそう簡単にはできない。
やれるものならやってみろ″といいたい。

だからこそ今のうちに覚悟することだ。
自分の最後を具体的にイメージしてみることだ。
自分の最後をシミュレートしてみることだ。

何だか暗くて嫌なことを書いてしまった。
誰だって物忘れしたくないし死にたくない。
それが本音だ。
それが人だ。

2025.11.22




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