昨日スーパーで『PHP』12月号を買った。 表紙に書いてある「特集『捨てる』と人生が好転する」に魅かれたからだ。 5人の著者が「捨てる」について書いている。
その中で心療内科医の海原順子が「心を軽くする6つのヒント」と題して、「『いらないもの』を見極めて自分らしく生きましょう」と提言しているのが気になった。 医師としての専門用語にちょっと抵抗があるが簡単に紹介しよう。
@不適応的完璧主義を手放す
努力して完璧を目指す。 でも結果として成功しなくても、自分を責めないことが大事です。 失敗したとき、すべてが終わりで努力は意味がないとは「不適応的完璧主義」の考え方です。 たとえ失敗しても高い目標を目指してチャレンジする人に、幸運の女神は訪れる。
(神尾) 完璧を目指すから苦しくなるし、出来なければ自分を責めてしまう。 だから70点主義を標榜している。 コンスタントに70点を維持していくのは楽なようだが案外むずかしい。 ところが、たまには100点のことがあり、なかなかいいものだ。 自分を追い込まないことである。
A見栄を捨てる
他人に対しての見栄は捨てましょう。 人から見られる自分ではなく、自分がこうありたいと思う自分に近づこうとすることで気持ちはスッキリする。
(神尾) 自分は他人のために生きているのではない。 自分は自分のために、自分はこうありたいと願って生きている。 人生は自分のためのものだ。 他人に対する見栄などくそくらえだ。
Bレッテルを剥がしてみる
自分に「才能がない」というレッテルを貼った時点で、もう自分の新しい可能性を見つけることはできなくなるでしょう。 他人に「嫌な人」というレッテルを貼ると、その人の嫌なところばかりをさがすようになってしまいます。 自分と他人へのレッテルを捨てて、新しい可能性を見つけてみてください。
(神尾) 歳と共に自分の新しい可能性を見つけようとはしなくなる。 可能性とは未来を切り拓くことにほかならない。 どうしても今を維持することに精一杯の自分が情けない。 何とかしなくては。 嫌な人は何人もいる。 いまさらどうしようとも思わない。
C嫌なお付き合いを捨てる
断るのが怖くて嫌々出かけてから後悔したり、時間の無駄だったと思ったりするようなお付き合いを見直してみてください。 少しずつ減らしていくと抵抗が少ないと思います。 そしてその時間を自分が納得できる時間に変えてください。
(神尾) これまで、好きはスキで、嫌いはキライで、生きてきた。 それで何とかなってきた。 自分が納得のいくようにやってきて何とかなってきた。
D比較を捨てる
周りの人比べて自分が不利な立場にあると感じる心理を「相対的剥奪」という。 こうした心理は、うつになるリスクが高いとされています。 比較するのはやめにして、自分がどんな暮らしをしたいのか、そのためにはどのくらいの収入が必要か、足りないならどうするか、などを考えていくことを優先しましょう。
(神尾) 俺には俺の生き方がある。 他人の物差しなど気にせず、自分の物差しに合わせて生きてきた。 いろんなことがあったけど、それで良かったと思っている。
E「情報断食」をする
SNSやニユース動画を見て不安になったり、人と比較したり、嫌な気分になったり、気持ちが荒むこともあるでしょう。 流れてくる情報をそのまま受け入れるのではなく、バランスをとる必要があります。 時には「情報断食」することで本当に大切なことに集中できる。
(神尾) 若い人たちは余りにもSNSに振り回され過ぎているのではないか。 自分の考えをしっかり持って、周りに振り回されない力をつけて欲しい。 情報は必要だが、それを見極め選別し、正しく活かしていくことが重要だと思う。
この歳まで生きてきて、自分というものをある程度解ったつもりでいる。 振り返ってみれば、恥ずかしいことばかりだったように思う。 でもそんな中で、自分なりに懸命に歩いてきた。 他人はどう考えようが、自分で自分をほめたいと思う。 自分の物差しを忘れないできたのが良かったと思う。 あと10年、そんな自分と肩組んで生きて行きたいと思っている。
2025.11.13
|