■ なぜ仲間でいられるか2025.10.31


今年も仲間と三人で、各地を歩いたり、ドライブしたり、講演会を聞いたり、旨いものを食べたり、呑んだりした。

三人でいると心が至福いっぱい真綿に包まれたようになる。
ありがたいことだ。
中学校で知り合ってから60年、仲間づきあいをするようになってから50年になる。
よくぞ今日まで続いたと思う。
そこでなぜ続いたのか、思いつくままに振り返ってみたい。

お互いに言葉を交わすとき、相手の言うことに対し否定せず肯定的に受けている。
これが最も大切なことだと考えている。
「それはちがう」「そんなことないやろ」「まさか」「うそやろ」「やめてくれ」「そんなばかな」
自分が言ったことに、こんな言葉が返ってくれば、自分まで否定されたようで不愉快だ。

「そうだな」「そのとおりやな」「すごいな」「ほんとやな」「よくやったなあ」「いいなあ」
逆に、肯定的な言葉が返ってくれば、自分が受け入れられていることに安心し愉快になる。
仲間は頭から否定してくることは先ずない。
反対したり断ったりするときでも、先ず肯定的な言葉を返してくる。
その上で、やんわりと、きっちりと、否定してくるので、不愉快な思いをすることがない。

我もわれもと一方的に話すのではなく、お互いの話はよく聞くようにしている。
それと自慢話はしない。
自慢話ほど、喋る方が得意になり、聞く方が嫌味に思うものはない。
仲間にはトップクラスの国立大学を出た息子がいるが、卒業して10年以上もそのことを聞かされなかった。
なかなかできることではない。

仲間の配偶者や家族のことを悪く言わない。
なんでも根掘り葉掘り聞かないことだ。
それよりも、仲間の間では良いことだけ言い合っている。

毎日のようにLINEで自分の状況を知らせてくる。
嬉しかったことや楽しかったことだと、こちらまで嬉しく楽しくなる。
仲間に何かあれば素直に気遣ってくる。
特に健康上のことについては気にし合っている。
その思いやりがありがたい。

何か面白そうなことがあれば、必ず声掛けをして仲間外れにはしない。
仲間で何をするにしても、金のことはきっちりとするのがルールだ。
だから金のことで揉めたりしたことはない。
それと何をしても、それぞれの役割分担を自ずとわきまえており、ことがスムーズに快適に進む。
阿吽の呼吸というやつだ。
企画する人、車を運転する人、段取りする人、長い付き合いの中で自然とチームワークができたのだ。

それにしても、仲間の人情味とおおらかさには感謝している。
仲間はいいものだ。

2025.10.31




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