■ 心、癒される本 C2025.10.8


田口久人著『そのままでいい』について書くのは、今回で4回目になる。

これまで書いてきて思うのは、言葉には大きな力があるということだ。
この本を読み直していて、何を取り上げようかと迷っていてそう思った。
これにしようと決めて、その言葉を書き写していると心が騒いでくる。
一字一句が生き生きと踊り出すのだ。

生きた言葉は書けそうでなかなか書けない。
書くことが嫌いではないが、満足のいくものはそう書けるものではない。
ただ、書き上げたときの達成感・充実感はいいものだ。
そのために書いているのかも知れない。

「言い訳は返ってくる」

やらない理由を
忙しさのせいにしたら
心はなくなる
できない理由を
年齢のせいにしたら
老けていく
わからない理由を
頭のせいにしたら
誰も助けなくなる
うまくいかない理由を
他人のせいにしたら
成長しなくなる
言い訳はすべて自分に返ってくる
一つでも減らすことが
幸せにつながる

《神尾》

人はやらない理由、できない理由を考える天才だ。
仕事を辞めてから、歳のせいにすることが多くなった。
老化する頭のせいにすることが多くなった。
言い訳は自分に返ってくる。
あと10年、言い訳はよそう。
でも、無理はよそう。

「まだまだこれから」

やってみたかった
できなかった
行ってみたかった
勝手に自分から
過去にしないこと
まだまだこれから
今すぐやってみる
できるまでやってみる
迷わずに飛び込んでみる
あきらめるのはまだ早い
いつでも挑戦できる
いつでも未来は変えられる

《神尾》

その通りだ。
あれをやってみよう。
できるかどうかやってみよう。
あそこへ行ってみよう。
いつでも挑戦できると思うな。
人生、あと10年だ。

「ここにいる」

何度も失望と絶望を繰り返し
何度もあきらめそうになった
自分を信じられなくなり
何のためにやっているのか
わからなくなったこともあった
苦しかった
つらかった
逃げ出したかった
そのたびに自分を奮い立たせ
何度も立ち上がった
何度も壁にぶつかり
乗り越えるたびに強くなった
あの日の自分に伝えたい
今ワタシはここにいる
あきらめなかったからこそ
ここにいる

《神尾》

失望し、絶望し、の繰り返しだった。
苦しいこと、つらいこと、逃げたいこと、の繰り返しだった。
だけどどうにか、今ワタシはここにいる。
あきらめなかったからこそ、ここにいる。
自分を信じてきたからこそ、ここにいるのだと思う。

「恋の終わり方」

相手を知りたいと思えば思うほど
相手のことを好きになり
好きになればなるほど
相手のことが気になり
気にすればするほど不安が募り
不安になればなるほど
相手を束縛したくなり
束縛すればするほど
相手は離れていき
相手が離れれば離れるほど
引き止めたくなり
相手を引き止めようとすればするほど
相手にとって重たくなり
別れることになる
恋をしたら
自分を見失わないように

《神尾》

あの女(ひと)のことを知りたい、好きだ、気になる、不安だ、束縛したい、引き止めたい。
どんどん恋のスパイラルに引き込まれて抜け出せなくなってしまう。
あの女は心が重くなり、心が離れて、分かれていってしまう。
恋のスパイラルから抜け出せない自分。
そんなピエロな自分を笑えるようになったとき、自由になれる。
そして、自由ほどいいものはないと心が晴れ晴れするのだ。

2025.10.8




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