■ 独立自尊を楽しむ2025.10.4


先週土曜日、9月20日のエッセイで「なやみのとびら」と題して書いた。
「なやみのとびら」は、『日本経済新聞』土曜日版「NIKKEIプラス1」に連載されている、読者からの相談コーナーである。

今日4日の土曜日、「なやみのとびら」が面白く、自分のことに重ねて何度も首肯し、嬉しく楽しく読んだ。

【相談】

「妻のアドバイスにうんざり」
 兵庫県・70代・男性

妻は友人らとよくランチに出かけます。
私は交友関係が狭く、妻から「交際範囲をひろげたら」と言われ、うんざりします。

【回答】

「笑顔で負けられる大人に」
 回答者・石田衣良・作家

リタイア後によくある悩みですね。
ぽつんと1人で家にいる。
そこで妻から「(できるなら)あなたももうすこし交際関係を広げてみたら(わたしみたいに)」。
完全に上から目線のアドバイスです。
現役時代、さんざん人間関係で苦労してきたのに、新たな交際なんてもうこうむりたいのが、男性側の真実です。
堂々と胸を張り、ゆうゆう独立自尊を楽しんでください。
どうせ1人で生まれ、1人で死ぬのです。
残された人生くらいワガママに暮らしても、バチは当たりません。
欠点を直せる人間なんて、ほとんどいないのですから。
次から奥さんに、余裕の笑みで返しましょう。
「ぼくは1人が好きなんだなあ」
笑顔で負けられる大人になろう。

《神尾》

ズバリ! その通りだ。
妻に何を言われようが余計なお世話である。
ましてや上から目線で偉そうにされてたまるか。
現役時代の苦労や我慢が分かってたまるか
残された大切な人生好きなように生きて行くさ。
オレは1人でいることが趣味なんだ。

「独立自尊」

独立して自分の尊厳をたもつこと(三省堂・国語辞典第四版)
独立して世に処し、自己の人格と威厳を保つこと(岩波書店・広辞苑第三版)

2025.10.4




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