パレスチナ問題は、主にイスラエル(ユダヤ人)とパレスチナ人の間で続く紛争である。
パレスチナとイスラエルの紛争が泥沼化している。 ガザ地区の破壊と子供や住人など非戦闘員の悲惨な状況を、テレビの映像で見せつけられるのは堪ったものではない。
その根本には、ユダヤ教・イスラム教・キリスト教の聖地争いがある。 われわれ日本人には理解しがたいことだが、その地では文字通り、命がけの問題なのだろう。
なぜ紛争が絶えないのか、ネットで探ってみた。 そして自分なりにシンプルに整理してみた。
【歴史的背景】
2000年以上前、パレスチナにはユダヤ人の王国があった。 それがローマ帝国によって滅ぼされ、ユダヤ人は世界各地へ離散した。
19世紀には、ヨーロッパで迫害を受けていたユダヤ人の間で、パレスチナにユダヤ人国家を建設しようとする民族運動が起った。
第一次世界大戦中、イギリスはユダヤ人、アラブ人双方にパレスチナでの国家建設を約束する「三枚舌外交」を行い、対立を激化させた。
【イスラエル建国と中東戦争】
第二次世界大戦後、国連はパレスチナ分割決議を採択し、ユダヤ人とアラブ人の2つの国家に分けることを決定した。
1948年、ユダヤ人がイスラエルの建国を宣言した。 アラブ諸国は反発し、第一次中東戦争が勃発。 この戦争により、多くのパレスチナ人が難民となった。
【現在の状況】
1993年にはオスロ合意が結ばれ、ヨルダン川西岸地区とガザ地区が「パレスチナ自治区」となったが、独立国家ではない。
現在も、聖地エルサレムの帰属や入植地問題、水資源問題など、多くの問題が未解決のまま残されており、武力衝突が続いている。
パレスチナ自治区は、ヨルダン川西岸地区とガザ地区に分かれている。 特にガザ地区はイスラエルによって軍事封鎖されている。
2025年9月23日現在、国連加盟国193か国のうち160か国がパレスチナを国家として承認している。
2025.9.26
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