昨日、9月24日、仲間と3人で富山の庄川峡にある「鮎の里」で、子持ち鮎の塩焼きに舌鼓を打ったことは、すでに書いた。 その後、氷見市にある藤子不二雄A(安孫子素雄)の生家に行ってきた。
藤子Aの生家は「光禅寺」というお寺で、650年以上の歴史を持つ加賀藩ゆかりの古刹である。 藤子Aのお父さんが住職をしていた。 ところが、小学5年生のときお父さんが亡くなり、高岡市に引っ越すことになった。
転校した高岡の市立定塚小学校で藤子・F・不二雄(藤本弘)と出会い、意気投合し漫画を合作するようになった。 藤子Aは高岡高校に、藤子Fは高岡工芸高校に進学したが、いつも一緒に帰り漫画を描き続けた。 そして「北日本新聞」に投稿した4コマ漫画が、二人同時に入選した。 さらに、二人で合作した4コマ漫画『天使の玉ちゃん』が、「毎日小学生新聞」に連載され、プロデビューしたのだ。 その後の活躍は、広く知られるとおりである。
プロになってからも「藤子不二雄」名義で合作していたが、やがて「藤子不二雄A」と「藤子・F・不二雄」となり、それぞれ独立して別々の作品を描くようになった。 二人の主な作品は本棚に揃っている。
藤子Aの作品には『忍者ハットリくん』『怪物くん』『プロゴルファー猿』『笑ゥせぇるすまん』『まんが道』『少年時代』など多くのものがある。 藤子Fには『ドラえもん』『パーマン』『中年スーパーマン左江内氏』『T・Pぼん』『みどりの守り神』『ノスタル爺』など多くの作品がある。
光禅寺の境内には、忍者ハットリくん、怪物くん、プロゴルファー猿、喪黒福造(笑ゥせぇるすまん)の石像が並んでいる。 嬉しくてシャッターを何度も切ってしまった。
そして寺に入ると、喪黒福造扮する達磨がドーン″とこちらを指さす衝立が迎えてくれ、奥には手塚治虫からもらったテーブル(座卓)に向かって藤子Aが漫画を描いてる人形がいる・・・・・・筈だった。
ところが、先の能登大地震で大きな被害を受け、内部を再建中なのでブルーシートで覆われていたのだ。 残念で、悔しくて、地団太を踏んでしまった。 それでも、光禅寺は当初の予定にはなかったので、特別な満足感があった。
仲間と連れ立ってこうして、旨いものを食べて、好きな藤子Aの生家を訪れる。 ◎二重丸の一日になった。
2025.9.25
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