今日、9月15日は国民の祝日「敬老の日」である。
先週金曜日の12日、娘が、「ちょっと早いけど敬老の日だから」と言って、ケーキをプレゼントしてくれた。 さっそく、ショートケーキの素敵なデコを、おおきなスプーンで掬った。 いい香りが鼻を突き、口の中でバニラとチョコのクリームがシンクロし、そこにメロンとブルーベリーが追い打ちをかけるように共演するものだから、口の中がカーニバル状態になった。 美味い!
カーニバルを味わいながら考えた。 まさか、敬老の日なんて他人事だと思っていたが、自分事になってしまったんだ。 そういえば、健康保険は2割負担だし、映画も公共施設もシルバー料金である。 安くなるのは嬉しいけど、老人になってしまったことに、シニカルになっている。 可愛げのない老人だと思う。 「敬老」の二文字を、素直に受け入れるべきだと反省している。
敬老の日にちなんで、今日の新聞は「高齢者」の記事を載せている。
『福井新聞』は、一面「トップ」扱いだ。
「高齢者29.4% 過去最高」 「働く人7人に1人」 「国内65歳以上 3619万人」
『日本経済新聞』は、三面「総合・経済」で扱っている。
「高齢者29.4% 最高更新」 「総務省 就業者930万人、21年連続増」
内容は共同通信社によるものらしく全く同じだ。 記事のポイントは次の通り。
・総務省が14日公表した人口推計 ・65歳以上の高齢者は3619万人、男性1568万人、女性2051万人 ・総人口の29.4%で過去最高を更新 ・人口4千万人以上の国の中でトップ ・高齢者の就業者数も930万人と21年連続増加で過去最高 ・働く人の7人に1人が高齢者 ・2040年の高齢者は3928万人(総人口の34.8%)と推計
何だか凄まじいことになってきている。 人口の構成が65歳以上にシフトしていき、生産年齢15歳〜64歳が減少し、14歳以下は極端に減ってきている。 自分の子供たちが65歳になったときには、生産年齢人口はさらに減り、孫たちが65歳になればその次の世代が激減し、この国自体が国としての成り立ちを維持していけなくなってしまうのではないか。
近世には、人口5000万人程度でこの国は営まれていたから、人口構成が安定していれば安心していられるはずだ。 人口は近代になって急増した。 その不自然さを是正しようと自浄作用が働き、わが国は少子化し人口減少に転じてきているのではないか。 乱暴にもそのように思えてならない。
思いつきで書いてみたが、ちゃんと調べて、より正しく展望してみる必要がある。 宿題としておこう。
2025.9.15
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