■ 今年も新米がきた!2025.9.14


わが家では、米をスーパーなどで買うことはない。

仕事をしていたときは、クライアントの農業法人から、社内価格で安く買わせてもらっていた。
仕事を辞めてからは、稲作している実家が、安く分けてくれている。
昨今のコメ騒動で、今年は値上げになったがそれでも安い。

稲作農家で生まれ育ったので、結婚するまでは米を買うことなどなかった。
いや一度だけある。
それも僅か3〜5合だったように思う。
二度目の上京(横浜)をしたとき、家からの米が底を突き米屋で買った。
家(うち)で米を作っているのに金を出して米を買うなんて、悪いことをしているようで、とても後ろめたく思ったものだ。

毎年コシヒカリ一年分を、この時期、9月中旬に届けてもらっている。
玄米30キロ入りが10袋、積み上がっているのを見ると「これで大丈夫」と安心する。
1袋ずつ自動精米機で白米にするので、年間を通して食味が落ちることはない。

米がなくなる都度、スーパーで5キロ入りを買うなんて考えたこともない。
ましてや、コメ騒動で店の棚から米がなくなり、備蓄米だ、輸入米だ、と大騒ぎするなんてありえないことだ。
これまでの人生で、白いご飯が腹一杯食べられなくなるなど、夢にも思ったことがない。

ご馳走がなくても、ご飯さえあれば何とかなるものだ。
卵かけご飯の美味いこと。
漬け物ポリポリご飯の美味いこと。
納豆ご飯の美味いこと。

わが家の一年分5俵=300キロの米は、結婚した娘家族と県外に住む下の子の分も賄っている。
大人5人と幼児2人で、月25キロを食べている勘定になる。
これで月1万円にもならない。

生産農家の手を離れ消費者や飲食業者に届くまでの、流通段階で驚くほど高くなっていることがこれで分かる。
流通段階をいかに簡略化するかが、安い米を実現するためのキーワードになるのだ。
次の総理に誰がなっても、それを実現していただきたい。
本気で取り組んでいただきたい。
そして後世に名を残していただきたい。

米は瑞穂の国日本の大黒柱である。
大黒柱がグラグラしているようでは家が傾いてしまう。
そんなことは物心が付けば誰でも分かっていることだ。

総理は国を率いるリーダー、すなわち大黒柱だ。
総理は大黒柱たる本領を存分に発揮し、この国をグラグラさせないようガッチリ支える使命を忘れないで欲しい。

2025.9.14




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