これまで、今年の猛暑について、このエッセイで何度か書いてきた。 記録的な暑さに身体が付いていけず、書かずにはいられなかったのだ。 どれだけ暑かったかを、新聞が総括してくれている。
2025.8.27の『福井新聞』
「福井の猛暑日、最多タイ32日」 「福井市の猛暑日日数の推移」
福井市の今年の猛暑日は32日目で、観測史上最多日数に並んだ。 今年は6月30日に初めて観測。 7月は19日あり、月間最多記録を更新。 2023年が過去最多の32日。 24年は過去5番目の24日。 最も遅く観測された猛暑日は昨年の9月20日。
2025.9.2の『福井新聞』
「福井、敦賀の夏 最も暑かった」 「[6〜8月] 平均気温27.5度 初の6月梅雨明け」
福井市と敦賀市の6〜8月の平均気温はともに27.5度で、平年値(福井市25.2度、敦賀市25.4度)を2度以上上回り最高。 今夏の27.5度は、鹿児島市の平年値27.0度を上回っている。 9月1日、福井市は36.1度で今年の猛暑日は35日に達し、過去最多を更新。 梅雨入り5月22日ごろ、梅雨明け6月29日ごろ、ともに過去最も早い。
これらを読んでいると、今年の猛暑がいかに凄かったかが分かる。 さらに、グラフ「福井市の猛暑日日数の推移」によると、概ね50年周期で涼夏と猛暑が繰り返されてきているのが分かる。
8月20日のエッセイ「暑い! この暑さのワケ!」のなかで、次のように書いている。 「この暑さは、昭和30年代の子供の頃から比べると、実感として3〜5度は高くなっている。」 グラフを見ていると、「実感として3〜5度は高くなっている」ことが証明されていることに気付く。
私が生まれたのは1952年であるが、50年から60年までは猛暑日が殆んどない。 さらに60年から95年までも非常に少ない。 この45年間は過ごしやすい夏だったことが分かる。 実感で3〜5度涼しかったのは間違いなかったのだ。
ということは、次に涼しい夏が来るのは2045年の20年後になる。 そうだとすれば、私が生きている間はこの猛暑が続くのだ。 愕然としてしまう。
どうしたらいいのか。 答えはない。 これまで30年間、乗り切ってきたのだから何とかなるだろう。 だが、これからは体力も気力も、さらに急激に衰える。 覚悟を決めるしかないのだ。
南 無 阿 弥 陀 仏
2025.9.6
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