昨日、8月26日の『福井新聞』に気になる記事が書かれていた。 「スマホ」「ウナギ」「コメ」と、キーワードはどれもがカタカナだ。 それぞれの記事について考えてみたい。 内容が濃く長文になりそうなので、今回は「スマホ」と「ウナギ」にし、「コメ」は次回にしようと思う。
【スマホ】
「スマホ2時間条例案提出」 「愛知・豊明」 「全住民対象 市に意見多数」
愛知県豊明市は25日、全住民を対象に、仕事や勉強以外の自由時間にスマートフォンやゲーム機器などを使う時間の目安を1日2時間以内とするよう促す条例案を、市議会定例会に提出した。 小学生以下は午後9時まで、中学生以上は午後10時までとする。 強制力や罰則はない。 小浮正典市長は「権利を制限したり義務を課したりするものではなく、過剰使用が身体面、精神面および生活面への悪影響を引き起こさないよう対策を推進することを目的としている」と述べた。
《神尾》 これはいいと思った。 街を歩いても、電車に乗っても、食事をしていても、どこでもスマホとにらめっこしている人ばかりだ。 とくに若い人に多いようだ。 家ではスマホばかりか、ゲームにも夢中なのは目に見えるようだ。 あるお母さんが、何度注意しても子供がゲームを止めないと困惑していたのを知っている。
スマホでもゲームでも中毒性があるようだ。 小浮市長が身体面、精神面、生活面への悪影響を懸念するのも頷ける。 条例ができることで、会社でも学校でもスマホやゲームを控えるようにと、自信を持って指導することが出来るだろう。 大人が過剰使用しなくなり、子供の頃から適切に指導すればしっかりとした意識が醸成され、健康的に成長していくだろう。
良い先例がある。 長野県では、幼少期の交通教育が充実しており、幼少時横断歩道で停車してもらった経験が、運転するようになったとき停車するサイクルになっている。
【ウナギ】
「ウナギ不透明取引 常態化」 「11〜24年 無報告19トン流通か」
ウナギの稚魚「シラスウナギ」の国内漁獲量は、水産庁の推定漁獲量に比べ、各都道府県に報告された実績が大幅に少ないことが25日、分かった。 2011〜24年に、計約19トンが無報告で流通したとみられる。 水産庁は、不透明な取引が常態化している可能性が高いとみている。 不透明な漁獲が続けば資源量が減ることが懸念される。 国内で養殖するために輸入しているシラスウナギの漁の実態も不透明だ。
《神尾》 EU(欧州連合)が、ウナギを絶滅の恐れがあるとして、国際取引の規制を提案している。 日本でもシラスウナギが極端に捕れなくなったと大騒ぎしている。 その割にはウナギ料理店が店を閉めることはないし、スーパーには年中かば焼きが売られている。 いったいどうなっているのだろう″と疑問に思っていたが、そんなカラクリがあったとは。
無報告19トン、この不透明取引のブラックマネーはどこへ消えたのだろう。 不透明取引がブラックマネーを生み、価格を釣り上げているのだ。 泣きを見るのは高いウナギを食わされる消費者だ。 これを防ぐためには、報告だけしている水産庁や都道府県に任せてはおけない。
ここはひとつ、国税当局に立ち上がってもらおうではないか。 徹底的な査察のプロジェクトをもって、税務の切り口から真実を解明し、浮かび上がったブラックマネーには刑事事件として司法を巻き込んで、容赦のない課税をするのだ。 日本はEU各国に招かれ、賛辞の嵐を浴びることになるだろう。
2025.8.27
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