今朝6月27日の『福井新聞』「こだま」欄を見てバンザーイ″と叫んでしまった。 もちろん、声には出さず心の中でのことだ。
―――――――――― ひめゆりの塔で議員の発言不当 福井市 男性(74歳)
今井正監督の映画「ひめゆりの塔」を見たのは私が二十代のころ。 有志による自主上映であった。
はじまりは、海辺でたわむれる女学生。 その姿がまぶしくも美しい。 一転して、そこは丘の中腹の沖縄の戦場。 学徒隊として動員された少女たちは野戦病院で傷病兵の手当て、死体運び、水くみ、弾丸運びまでけなげに働いている。
しかし、戦局は我に利あらず。 晴れの卒業式も壕の中。 ついにこのひめゆり部隊にも解散命令が下る。 壕を出された生徒や教師たちを待っていたのは無惨な死のみ。
お国のためにすべてをささげた女学生たちに向きあうどころか、自分たちが納得できる歴史をつくろうという西田参院議員の発言にはあきれかえった。
この人、北陸新幹線与党整備委員会の委員長も務めている。 北陸新幹線小浜・京都ルートのレールを敷く人としては不適なのではないか。 ――――――――――
この「こだま」欄に、あのひめゆりの塔侮辱発言事件″について、いつかだれかが投稿するのではと期待していた。 それがとうとう載ったのだ。 バンザーイばかりか、心の手もたたいてしまった。
投稿者の年齢が74歳というのも嬉しい。 同世代のこの男性は、侮辱発言事件の張本人である自民党西田昌司参院議員が、北陸新幹線与党整備委員会委員長であることにも触れ、不適と断じている。 まさにその通り。 西田がどんなスタンスにいるか、その本心は知り様もないが、汚れた彼が北陸新幹線を主導していることが許せない(赦せない)。
いまのところ西田は、次の参院選に自民党公認で京都選挙区から出馬するようだ。 もし当選するようなことがあれば、「ひめゆりの塔侮辱発言事件の禊(みそぎ)は受けた」と開き直り、さらに恥知らずな6年間をのうのうと生きて行くことだろう。
はたして、そんなことを許していいのだろうか。 西田を公認する石破自民党総裁(首相)には呆れてしまった。 その指導力に疑問を持たずにはいられない。 あとは京都選挙区選挙民の良心と公正さを待つばかりだ。
2025.6.27
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