■ モタさんに救われる2025.6.20


歌人斎藤茂吉の長男で、精神科医のモタさん″こと斎藤茂太の話に元気づけられる。
気持ちがスッと軽くなるのだ。

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人生を送るうえで大事なことは、何事も100%を望まないこと。
60、70%くらいで満足することです。
人生、苦労や失敗は当たり前。
いつかは必ずいい日が来るのです。
5年も6年も先のこと考えちゃだめですよ。
その日をうまく、頑張って生きれば、それがその人の人生になるんです。
「どうせうまくいきっこないだろう」と一歩も前進できないより、とにかく何かを始める、一歩踏み出すということが大事なことだと思うんですね。
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斎藤茂太の講演CDの新聞広告である。
これらの言葉はたった数行だけど、解りやすく優しく語りかけてくる。

「まあいいか」
「何とかなるだろ」
「明日があるさ」
「もうちょっとやってみるか」

嫌なことや、苦しいこと、腹立たしいことがあっても、そんな気にさせてくれる。

過去″ 済んでしまったことをあれこれ悔やんでも、どこかの議員さんのように「訂正、削除、撤回」することはできない。
未来″ この先に期待しても、そんな保証はどこにもない。
大事なことは現在″ 今このときを、どう生きるかだ。

100点を目指すから息苦しくなる。
自分の失敗を許さないから自己嫌悪に陥る。
後悔ばかりするから生きるのが嫌になる。

70点でもいいじゃないか。
神仏じゃないのだから失敗したっていいじゃないか。
後悔したって何の解決にもならないじゃないか。

それよりも今このときを「大切にしよう」ではないか。
「自分を信じて、自分に優しく」生きていこうではないか。

2025.6.20




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