歌人斎藤茂吉の長男で、精神科医のモタさん″こと斎藤茂太の話に元気づけられる。 気持ちがスッと軽くなるのだ。
―――――――――― 人生を送るうえで大事なことは、何事も100%を望まないこと。 60、70%くらいで満足することです。 人生、苦労や失敗は当たり前。 いつかは必ずいい日が来るのです。 5年も6年も先のこと考えちゃだめですよ。 その日をうまく、頑張って生きれば、それがその人の人生になるんです。 「どうせうまくいきっこないだろう」と一歩も前進できないより、とにかく何かを始める、一歩踏み出すということが大事なことだと思うんですね。 ――――――――――
斎藤茂太の講演CDの新聞広告である。 これらの言葉はたった数行だけど、解りやすく優しく語りかけてくる。
「まあいいか」 「何とかなるだろ」 「明日があるさ」 「もうちょっとやってみるか」
嫌なことや、苦しいこと、腹立たしいことがあっても、そんな気にさせてくれる。
過去″ 済んでしまったことをあれこれ悔やんでも、どこかの議員さんのように「訂正、削除、撤回」することはできない。 未来″ この先に期待しても、そんな保証はどこにもない。 大事なことは現在″ 今このときを、どう生きるかだ。
100点を目指すから息苦しくなる。 自分の失敗を許さないから自己嫌悪に陥る。 後悔ばかりするから生きるのが嫌になる。
70点でもいいじゃないか。 神仏じゃないのだから失敗したっていいじゃないか。 後悔したって何の解決にもならないじゃないか。
それよりも今このときを「大切にしよう」ではないか。 「自分を信じて、自分に優しく」生きていこうではないか。
2025.6.20
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