■ 命名について考える2026.2.27


選択的夫婦別姓について書いてきた。
すると、自分や子どもたちの姓名を振り返っている自分に気が付いた。

私は「神尾修二」という姓名が嫌いではない。
「修二」という命名について、母が話してくれたことがある。
父は「学(まなぶ)」にしようとしたらしいが、母が反対して修二に決めたとのことだ。
「修」という漢字には「まなぶ」の意があるから、母は次男であることも与して「二」の字と併せて修二にしたのだ。

修二という名前は、その音韻も悪くないし、何となく上品な印象がある。
苗字の「神尾」も、「神」という漢字が高尚だし、「尾」には山のすそのという意があるので神に通じるものがあり、なかなかいい。

北方謙三の小説に、「神尾修二」を主人公とした作品があるのをご存じだろうか。
その海洋冒険小説が面白く人気があるようだ。
神尾シリーズとして全6冊が発行されている。

 幼き友よ、聞こえるか?
 海が、おまえを呼ぶ声が。
 男の喪失を身に にじませて
 ニューヒーロー 神尾修二、登場!

第一作の『群青』は1991.5.25発行で、本屋でその帯に衝撃を受け、パラパラとも開かず、レジに急いだことを覚えている。
帰ってから、発行元の集英社気付で作者の北方謙三に手紙を出した。

 自分と同姓同名が小説の主人公になっている。
 どうして主人公を神尾修二としたのか。
 神尾修二は作者が考えついたのか。
 それとも誰かのものを採用したのか。

35年後の今になっても返事は届かない。

私の二人の子は娘である。
名前は私が付けた。
誰もが読めるように。
誰もが馴染めるように。
「ひらがな」三文字にした。

文字を選ぶ場合、平仮名、片仮名、漢字の3つがある。
こんな国は日本だけではなかろうか。
韓国はハングル、中国は漢字、欧米などはアルファベットだけである。
3つの文字群から何文字かを選び名前にする。
わが子への想い入れをどう表現するか。
大変な作業である。

姓名判断に拘ったり、易断に頼ったりする親がいる。
縁起などを気にしたり、金まで出して他人に任せる。
自分の子ならその両親が自信を持って命名すべきだ。
それがわが子への最初の愛情表現のひとつとなる。

2026.2.27




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