今日は12月3日だ。 1・2・3と並ぶのは、この日と1月23日の年に2回しかない。
1・2・3・・・ イチ・ニッ・サン・・・ One・Two・Three・・・ ワン・ツウ・スリー・・・
なかなか語呂がいい。 テンポよく口に出すと、元気が出てくるような気がするから不思議だ。 何かやりたくなってくる。 何か良いことが起こりそうでウキウキしてくる。 何だか嬉しくなってくるのだ。
小学生のとき、運動会の徒競走で1・2・3位になると、1等賞・2等賞・3等賞のしおりがもらえた。 夏や冬休みの宿題で、絵や習字が上手に描けていると、金賞・銀賞・銅賞の札を付けて張り出された。 オリンピックなどスポーツの世界では、1・2・3位になれば金・銀・銅のメダルが授与される。
小学生になると、夏休みのラジオ体操があった。 ラジオから流れる指導員の、元気な1・2・3・・・の声に合わせ、身体を動かすと気持ちが良かったし、健康になったような気がしたものだ。 ラジオ体操は嫌いではなかった。
中学生にもなると、秋の稲刈りで結束された重い稲の束(そく)を担いだものである。 1・2・3! と自分に気合いをかけた。 1で持ち上げ、2で抱え、3で肩に担いだのだ。 体力のなかった自分は、親父や兄貴にはとても及ばなかった。
スポーツや農作業は体力勝負で、1・2・3と自らを鼓舞することは当然のように思える。 ところが、受験勉強や物を書くときにも気合いをかけてきた。 1・2・3ではないが、あと3ページ・あと2ページ・あと1ページだ、と自分で自分を叱咤したものである。
1・2・3位はベストスリーとも呼ばれる。 ベストスリーは何にでも取り上げられる。 異論は覚悟のうえで、自分の物差しで選んでみた。
野球界では、王貞治・野村克也・江夏豊といったところか。 相撲界では、双葉山・大鵬・貴乃花だろう。 漫画界では、手塚治虫・ちばてつや・藤子不二雄になろうか。 役者界では、仲代達矢・三船敏郎・吉永小百合である。
自分のこれまでの人生にあって、ベストスリーをあげる材料は、あれもこれもと思いつく。 いくつか書き出してみたが、公開すればとても恥ずかしくて、後悔すること必定だ。 だから止めておくことにした。
2025.12.3
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