先の22日からの3連休は、今年最後の連休で穏やかな天候だった。 各地で多彩な行事が催されたようだ。
23日勤労感謝の日、金沢の仲間と二人で旧金津町剱岳の「かりんて祭」に行ってきた。 会場の剱岳公民館は、元剱岳小学校だった。 私が金津中学2年のとき、母校訪問マラソンという駅伝があり、この小学校で襷を受けて走ったことがある。
かりんて祭では、大きな鍋で炊かれた「かりんて鍋」が無料で振る舞われる。 実は、この鍋が食べたくて昨年初めて行ったが、鍋は底をついていてありつくことができなかった。 だから今回は9時前に駆けつけた。 仲間が金沢を7時半に出て、私を迎えに来てくれたのだ。
会場周辺には何本もの幟が立てられ、要所要所でスタッフが駐車場や会場へと誘導してくれる。 熱心かつ見事なものだと感心した。 何とか駐車場を確保し、会場に速い足を進めた。 9時前にも拘らず、既に多くの人が来ていたのには驚いた。
急いで大鍋を目指した。 さすがに鍋は溢れるほどで、誘うように湯気を立てていた。 地元で採れた大根・人参・ごんぼ・里芋などの野菜と豚肉が、薄味のみそ仕立てで旨い。 見事な秋晴れの元で食べる素朴な味が懐かしくて、お代わりしてしまった。
もう一つ楽しみにしていたものがあった。 目の前で手打ちされた「おろし蕎麦」だ。 挽きたて・打ちたて・茹でたてを、大根おろしとネギ・削りかつおで食べる。 これは旨い。 しかも500円だから嬉しい。
旨い鍋と蕎麦を堪能するために、朝食は焼いた小さな餅だけだった。 だからお腹が「まだまだ入るぞ」と催促してくる。 そこで次の行列に並んだ。
蒸したてのもち米を、昔ながらに臼と杵でペッタンペッタンと搗いて、ふっくらとした大福や豆大福、それに稲荷餅になっている。 稲荷餅は、稲荷ずしのすし飯の代わりに餅を包んだもので、初めて食べる。 仲間と二人で2個ずつ頬張ったが、これがまた旨い。 鍋・蕎麦・餅と旨いものの三拍子に、お腹も充分満足してくれた。
保育園から中学生の女の子が10人余りで叩く「剱岳わかば太鼓」は、微笑ましくも腕が良くなかなかのもので感心させられた。
りっぱな自然薯が1000円と安いので、迷わず買った。 帰ってから、甘辛く煮て白いご飯に添えて食べたが、期待通りに旨かった。 大きくて旨そうなミカンも500円と安く、これも買った。 地元で採れたのかと思ったが、和歌山産だと云われて、拍子抜けしてしまった。 まあ、ご愛敬ということにしておこう。
食べること尽くしの「剱岳かりんて祭」でありました。
2025.11.27
|