■ 求められる少子化対策2026.1.11


昨年12月14日のエッセイで「少子化は未婚化・晩婚化にあり」を書いた。
今回は「求められる少子化対策」について書こうと思う。
『日本経済新聞』2025.12.16の「やさしい経済学」で、明治大学准教授・鎌田健司氏がまとめている。

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出生率が上昇するために必要なポイントは2つある。
第一に、25歳前後の出生力があがること。
第二に、子どもを3人以上持つ人が増えること。
3人以上持つためには20歳代での結婚・出産が重要。

4年制大学進学率は6割近くで、25〜44歳の女性の就業率も8割を超える。
結婚すべきという社会的規範も薄れている。

政府が「結婚に必要な状況」を尋ねた。
「経済的に余裕ができること」
「異性と知り合う(出会う)機会があること」
「精神的に余裕ができること」(男性)
「希望の条件を満たす相手にめぐりあうこと」(女性)
「結婚の必要性を感じること」

結婚を実現する主要3条件
「経済的・精神的な余裕」
「出会いの機会」
「結婚の必要性」

未婚者が政策として求める支援
1位「自分もしくはパートナーの雇用機会や収入が安定すること」
2位「結婚後も希望すれば継続して就業できること」
3位「住宅費の軽減などにより結婚後の住宅が確保できること」

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さて、これらを読んでいると、なるほどその通りだ。
ところが、すべてのことに矛盾をはらんでいるように思えてならない。

出生率上昇のために25歳前後の出生力があがること。
とはいうものの、4年制大学を終えた女性が就職し、キャリアを積んでいこうとすれば、結婚して25歳前後で出産するのは、まず不可能だ。
ましてや3人以上出産するためには、子育てのことを考えると、仕事を続けるのは絶対不可能だ。

母子の絆を思えば、わが子を託児所に預けて、通常の勤務をするなど思いもよらない。
結局、わが子をとるか、仕事をとるか、ということになってしまう。

たとえ異性と知り合う機会があったとしても、希望の条件を満たす相手にめぐりあうことなど、あるのだろうか。
そもそも、希望する条件とは何なのだろう。
すべての条件を満たす相手など、この世に実在すると思っているのだろうか。
逆にあなたは、相手のすべての条件を満たすことができるのだろうか。
そのことを考えたことがあるのだろうか。
半分も満たしてくれれば、半分も満たしてあげれば、出来過ぎなのだ。

精神的余裕など、経済的な余裕など、給料をすべて自由にできる独身時代のことだ。
結婚してしまえば、そんな余裕はあるわけがない。
自分も、相手も、家庭を維持するため、子どもを育てるため、忍の一字あるのみだ。
それが結婚するということであり、わが子を持つということなのだ。
子も作らないで、子も産まないで、子を持つことの喜びを知らないで、精神的に経済的に云々するなど、何かが抜け落ちているような気がしてならない。

結婚の必要性など理屈でも何でもない。
ただ、相手のことが好きで、いつも一緒にいたいと思う。
その結果、子を授かる。
それだけのことだ。
あれこれと考えて結婚の必要性を感じない。
そんなことは一度結婚してから口にすることだ。

雇用機会や収入の安定、結婚後も継続就業、結婚後の住宅確保、これらを政府に求めることは当然のことだと思う。
だが、しかし、今この国でこれらのことを期待するのは無理だ。
この国の政府に、これらを実現させる力はない。
大企業からの献金に頼る政府自民党に、庶民のこれらの求めに本気で応える力はない。

2026.1.11




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