黒鉄ヒロシの『まいにちクローガネ』の紹介が、とうとう6弾目になってしまった。 今度こそ、これでおしまいにしたいと固く思っている。
前回は「無理して止めることはない」と、開き直ってしまった。 ところが、今回は開き直りの理由が思いつかない。 だから、絶対、必ず、きっと、間違いなく、嘘でなく、確実に、断固として、身命を賭して、これをもって最後にしようと決意した次第である。
最後の紹介2作は、「味付けのり」と「小便小僧・考」だ。 最後の大笑いを楽しんでください。
「味付けのり」
私は味付けのりが大好物なのである。 その、大好物である味付けのりの在庫がなくなっちゃったのである。 「どうしてないんだ」 家人との会話である。 「あなたが食べちゃったからよ」 「どうして買い置きしておかないんだ」 「買い置きしてたの全部、あなたが食べたからよ」 「どうして買い足しておかなかったんだ」 「買い足したのもあなたが食べたからよ」 「なくなったらどうして・・・・・・」 「なくなったからまた買っといたら、またあなたが食べたのよ」 この会話の最中である。 キーンコーン。 お中元の季節である。 「あなた、味付けのり来たわよ」
「小便小僧・考」
公園で小便小僧を見ていて想った。 小便小僧があって、どうして、大便小僧があってはいけない。 かたわらの女性が、「液体と固体の差じゃないの」という。 では、液体がよくて、どうして固体じゃいけないのだ。 「液体は流れるけど、固体は流れない、そのセエじゃない?」 固体は転がる。 液体は転がらないじゃないか、その特性において、一歩もヒケをとるものではない。 「色のセイじゃないの」 透明がよくて、どうして茶色がいけない。 「どうでもいいじゃないの、そんなこと」 どうでもいいなら、どうして大便小僧がないのだ。 そう! 最初から、そういえば、納得する。 「ウンコじゃ噴水にならないじゃないの!」 糞水(ふんすい)には、なるといおうとして、さすがに止しといた。 女性との会話としてはいちじるしくふさわしくない。
◆全編にわたって、こんなに面白くて、涙を流しながら腹を抱えて笑ってしまう本は、そうあるものではない。 「笑い」ということについて、我われは軽く考えているところがある。 「真面目」ということについては、重く大切に考えるのが当然と思っている。 ところが、真面目ばかりが続いては身も心も持たない。 笑いがあるからこそ、面白くて身が軽くなるし、楽しくて心が救われるのだ。
◆蛇足ながら申し上げたい。 こんなに面白い本のことを、止めてしまうには忍びない。 だからといって、終了を宣言したのだから、止めざるを得ない。 まあそのうち、忘れただろうと思う頃に、また取り上げることにしよう。 まあそれまで、生きていたらの話だが・・・・・・。
2026.1.19
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