■ 『まいにちクローガネ』第5弾2026.1.18


漫画家黒鉄(くろがね)ヒロシのエッセイ集、『まいにちクローガネ』(角川文庫)の魔力に取り憑かれてしまった。
いいかげんに止めようと思うのだが、これがどうしても止められない。

面白いものは面白い。
好きなものは好きだ。
無理して止めることはない。
そうだ、止められないのなら、止めないでいいではないか。
そこで今回も、第5弾、「童話」と「焼売と春巻」の2作を、自信を持って紹介しよう。

「童話」

犬がここ掘れワンワンという。
じいさんが掘る。
何も出てこない。
また犬が吠える。
ここ掘れワンワン。
何も出てこない。
とうとう頭にきたじいさんが犬にかみついた。
犬がいう「ハナサンカジジイ」

竜宮城から浦島太郎が帰ってきた。
もとの住処(すみか)をたずねたが戸がしまっている。
ドンドン叩くがあかない。
すると中から「ウラシマッタロウ、おもてにまわれ」

鬼を退治したのち、桃太郎チームと鬼チームで親睦のための野球の試合がおこなわれた。
桃太郎チームはエラー続出である。
しかしさすがは桃太郎、ファインプレイをやってのける。
拍手の中で桃太郎がいう「どうだ、よくモモッタロウ」

「焼売と春巻」

近所に客の全然入ってないラーメン屋がある。
他人(ひと)ごとながら心配である。
客をひきよせる方法はないかと考える。
シューマイとは漢字で焼売と書く。
ハルマキは春巻である。
ラーメン屋に天婦羅は不自然だが、客寄せのため、メニューに加える。
看板を出す。
美味しい焼売春巻天婦羅あります。
この看板の「美」「しい」「売」「春」「婦」を朱で大書きする。
客が集まってくる、と思う。

◆文句なく面白い。
落語と同じだと気が付く。
最後に必ず落ちがあるのだ。
しかも、その落ちようが想像を絶する。

◆蛇足ながら申し上げたい。
いい加減、他人(ひと)の本をネタにして書くのは止めよう。
手抜きをしている、と思われてしまうではないか。
お前は自分のネタがなくなったのだろう、と思われてしまうではないか。
決してそんなことはない。
ネタなどいくらでも持ち合わせている。
ただ、それを取り出すのが面倒なだけだ。
それを文章にするのが面倒なだけだ。
アハハ・・・・・・。

2026.1.18




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