■ 医院でビールを処方された!2026.2.16


毎月、かかりつけの医院で、血圧と尿酸の薬を処方してもらっている。

三月(みつき)に一度は、血液検査の血を抜いてもらう。
その際、必ず痛い目に遭わされる。
治療で点滴を受けたことがあるが、余りにも痛いので看護婦を呼ぶと、針が血管ではなく筋肉に刺さっていたことが分かった。
その看護婦は「あらいけない」とつぶやくだけで、スイマセンのひと言もない。
この医院の看護婦のレベルの低さには困ったものだ。
以前通っていた医院では、採血や点滴で痛い目に遭うことなどなかった。
今の医院は家から近いので、仕方なく通っているだけのことである。

今月10日、その医院に行ってきた。
先月採血した血液検査の結果を告げられた。
いつもの如く、γGTPが高いから飲み過ぎないようにとの苦言をいただいた。
ところが、いつもと違って先生がひと声かけると、看護婦が何か手にしてやってきた。
それを見て驚いた。
まさかの、ノンアルコールビール350㎖缶ではないか。

先生は、診察机の引き出しから、おもむろに1枚の紙を取り出した。
それはビールメーカーのチラシだった。

 おいしく賢く
 ノンアルコール飲料で
 飲酒量コントロール!

毎日飲んでいるビールをノンアルに換(か)えて、「減酒しよう」「休肝日を作ろう」というものだ。
なるほど!
これは「瓢箪から駒」、そんなやり方があったか!
衝撃を受けた。

確かに最近のノンアルビールは、普通のビールに遜色なく旨くなっている。
その見た目、味、喉越し、呑んだ後の爽快感、いずれも普通のビールと殆ど変わりない。
そんなノンアルビールを、節酒に活用しようというのだから、これは説得力がある。

ただ、呑み過ぎないよう注意されても、酒の害を告げられても、肝硬変で死ぬと警告されても、駄目だ。
酒呑みは、呑むことの言い訳の天才であり、一口呑んでしまえば、後は行き着くとこまで行かなければ止められなくなってしまう。

そんな酒呑みがショックを受けた。
目を開かされた。
その説得力に納得させられてしまった。

それにしても、医院でノンアルビールをサンプル処方″されるとは、夢にも思わなかった。
これを企画した会社とビールメーカーに、中小企業診断士として脱帽してしまった。
この戦略は、20歳未満やドライバーなど、各方面への販促戦略として市場拡大を可能にした。

医院からの帰り、さっそくいつものスーパーに向かい、ノンアルビール350㎖6缶パックを買った。

2026.2.16




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