■ 元拉致問題担当大臣 在職25年表彰2025.12.7


昨日6日の福井新聞に、参院議員山谷えり子氏が永年在職25年で表彰された、との記事が出ていた。
その中で、山谷氏が北朝鮮による日本人拉致問題について、次のように誓ったと書いている。

「主権国家として全ての被害者を取り戻す。必ず解決する」

これを読んで頭に血が上(のぼ)った。
「全ての被害者を取り戻す」だと!
「必ず解決する」だと!
冗談ではない。
何を根拠にそんなことを断言するのだ。
一体だれに誓ったのだ。
国民を馬鹿にしているのか。

拉致問題担当大臣をやったにも拘らず、一人の被害者さえ取り戻していないではないか。
そんな立場の者がどの面下げて言うのか。
その言葉を聞いている拉致被害者の家族はどう思ったか。
その言葉を北朝鮮の拉致被害者が聞いたとしたらどう思うか。

そんなことにさえ気が付かない自分が恥ずかしくないのだろうか。
気が付かないから参院本会議という場で臆面もなく発言するのだ。

被害者はその家族は、その無責任さに呆れるどころか、気がおかしくなったとしか思わないのではないだろうか。
期待するどころか、無能としか思わないのではないだろうか。
北朝鮮の拉致問題に直面して、どれだけの年月が過ぎてしまったかということが分かっていない。

全ての被害者を取り戻す″といったって、既に亡くなっている被害者だっている。
被害者の家族だって、既に亡くなってしまった方が何人もいる。
必ず解決する″と断言するなら、その具体的な方策を示すべきだ。
いつまでに! どうやって! だれが取り戻すというのか。

「主権国家として全ての被害者を取り戻す。必ず解決する」

山谷えり子さん、あなたが取り戻すと誓うというのか。
本気でそう思っているのなら、簡単にそんなことは言えないはずだ。
無責任に考えているから、軽く口に出来るのだ。
それよりも何故、取り戻すことが出来なくて申し訳ない、と言えないのか。
拉致被害者の、その家族の苦しみを、人としてどう思っているのか。
この国に住む一人の国民として、一人の心ある人間として考えるべきだ。

身命を賭して、その決意を成し遂げる覚悟なら、あなたは死後、神として祀られることになろう。
そうではなく、誰かがやればいいと思っているのなら、あなたは死んでから虚言者呼ばわりされるだろう。

出来もしないで簡単に、そんな言葉を口にする元拉致問題担当大臣は、破廉恥以外の何物でもない。
破廉恥で、無責任で、無能だからこそ、口に出すことが出来るのだ。
それも参院本会議という厳粛な場でのことだから、ただただ国民を、被害者を、被害者家族を、愚弄しているとしか思えない。

そんな者が25年も議員に在職し、国会で表彰されるのだから、この国は何とも情けない。

2025.12.7




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