『日本経済新聞2026.2.28』土曜日版「NIKKEIプラス1」がなかなか良かった。 トップページの「何でもランキング」だ。 テーマが「Z世代が選ぶビジネスの謎習慣」とある。
私もしばらくではあるが、サラリーマン生活を送ったことがある。 そして、税理士・中小企業診断士・MBAとして、多くの企業の若いサラリーマンと接してきた。 それらの体験を通して、ランキングのそれぞれについて、簡単にコメントしてみたい。
【Z世代】 1996〜2012年頃に生まれた、現在10代〜20代の世代。 生れた時からネット環境があるデジタルネイティブで、SNSを使いこなし、タイムパフォーマンスや社会課題、多様性を重視する価値観を持っている。
1位 上司が帰るまで帰れない雰囲気 やることがないのに残るのは時間と残業代の無駄。
「その通りだと思う。私は会社員時代、原則定時にさっさと帰っていた」
2位 有休申請時の「申し訳ありません」 当然の権利なのに、いけないことをしているように感じる。
「仕事に差し支えなければ、遠慮なく『よろしくお願いします』とだけ言えばいいだろう」
3位 今もなお残るハンコ必須の紙書類 ペーパーレスが進んでいく中で、紙を無駄にしている。
「その通りだが、古い世代にとってペーパーレスは何だか手応えがなく不安なのだ」
4位 面識がなくても「お世話になっております」と書くメール 固定の定型文を文頭に載せても誰も読んでいない。
「読んでないようで読んでいる。これくらいは面倒がらず書くことだ」
5位 休日の社員旅行や社内イベント 時間外労働以外の何ものでもない。
「確かに時間外労働だ。私は会社員時代、社内旅行にはバカバカしくて参加しなかった」
6位 電話は〇コール以内に取るという圧力 業務が滞ってる時に、電話対応が入ると集中が切れる。
「電話対応が無理なら、他の者にその旨を伝えておき、協力してもらうことだ」
7位 先輩からの食事の誘いを断りにくい 誘いを断ることで職場の内での扱いが悪くなるのでは。
「確かにそれはある。私は課長から酒に誘われるのが嫌でしょうがなかった。時々は勇気を出して、都合があるからと断ればいい」
8位 飲み会でお酌はするのにおごられない 上下関係を求めるなら、支払いまで責任を持ってほしい。
「これもしょうがないと割り切って、そこそこにお酌しておこう」
9位 定時後でも電話やチャットで仕事の指示が来る 仕事の指示は業務なので、本来は残業のはず。
「その通り! 私も会社員時代部長に何度もやられた。スマホの電源をOFにしておき、プライベートでONする程度にしておけばいい」
10位 上司より上の人には直接話しかけられない 上司を介することで、何度も説明することになる。
「これも困ったものだ。上司に断り勇気を出して上の人に話しかけよう。そのうち慣れてくる」
11位 出張のたびに職場へのお土産を買う 仕事の移動なのに、私費で菓子を用意する。
「餞別でももらったのなら仕様がないが、そうでなければやめておこう。気にするな」
12位 ゴルフがビジネスのたしなみとされる 趣味のスポーツが、仕事の延長として扱われる。
「これは仕方ない。仕事と趣味は別物と自分に言い聞かせ、割り切ることしかないだろう」
13位 電子申請したのに「紙でも出して」 PDFを印刷するなど二重の作業が発生する。
「その通りだと思う。3位のハンコ必須の紙書類と同じで、古い世代は紙でないと手応えがなく不安なのだ。そのうち紙はなくなるだろう」
Z世代のこれらの言い分を読んでいると、基本的に自分が若かった頃と変わりないと思った。 特に次の3つについては、会社を辞める誘因になったのだろうと思っている。
5位 休日の社員旅行や社内イベント 7位 先輩からの食事の誘いを断りにくい 9位 定時後でも電話やチャットで仕事の指示が来る
休日ぐらいは会社のことを忘れて、自分のことをしたかった。 仕事以外では、一日も課長や部長の顔など見たくもなかった。 大酒のみの課長は、ダラ長い酒で人の悪口ばかり、本当に嫌だった。 部長は、休日でも時間外でも電話してきて、部長風を吹かせるので、本当に腹が立った。
Z世代の若者に言いたい。 会社に我慢が出来なくなったら、辞めてもいいと思う。 でも、会社というものはどこにいても理不尽で、自分を殺すことを求めてくるものだ。 それを受け入れ、上手に立ち回りできる者だけが残っていける。 辞めると決めたら、自分を信じ、自分の道を迷わず、強く生きていってもらいたい。
2026.3.3
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