本を買わなくなってから、蔵書を読み返していることは、既に書いた。 本棚に向かい、あれこれ背表紙を見るのは、結構楽しいものだ。 タイトルや著者と発行所、夢中になって読んだ内容など、当時のことが思い出される。 ところが、中にはどうにも思い起こすことが出来ないものもある。 今回紹介するのは、そんな本である。
帯のキャッチコピーに魅かれた。
読めない漢字 難読語 なるほど 字源・語源から納得 難読語 読める! 分かる‼ 楽しい!!!
次の本である。
尚学図書・言語研究所 編集 『読めない漢字の読本』 小学館 発行 1990年7月20日
これは面白い″というものを取り上げて、簡単に紹介しよう。 読めるかな? 書けるかな? なかなか興味深く、文字通りこれは面白い″と思う筈である。
◆海栗(うに)
福井に住む者にとっては「雲丹」と書いた方がドンピシャリだろう。 だが、雲丹は練って食品となったもので、海栗と書くのが正しい。 一般的には「ウニ」と書くから、海栗という漢字はまったく馴染みがない。
◆蝸牛(かたつむり)
童謡でお馴染みである。
でんでん虫々 かたつむり お前のあたまは どこにある 角だせ槍(やり)だせ あたま出せ
漢字で書くと随分違和感がある。 漢語の蝸牛(かぎゅう)を当てたとのことである。
◆麒麟(きりん)
これはビールで馴染みがある。 この漢字二文字は読むことは出来るが、書けといわれたらお手上げだ。 「キリン」と書くとメーカーをイメージしてしまう。 論文などでは漢字で書くべきだろう。
◆蜘蛛(くも)
通常は「クモ」と書くが、漢字で書かれても読める。 だからといって書けない。 とても身近な蜘蛛だが、好きという人は少ない。 漢語の「蜘蛛(ちしゅ)」を当てたものらしい。
◆蟋蟀(こおろぎ)
これは読めない。 一般に印刷物では「コオロギ」と書いたものしか見ない。 こんな画数が多い漢字では、コオロギのイメージが出来ないではないか。 これも漢語の「蟋蟀(しつしゅつ)」を当てている。
◆縞馬(しまうま)
これは読めるが、これでは新種の馬かと勘違いしてしまう。 確かに縞があるから縞馬と書くのだろうが、「しまうま」とか「しま馬」にして欲しい。 漢字で書くとその可愛さが吹っ飛んでしまう。
まだまだこれは面白い″ものがあるので、何回かに亘って紹介したい。
2026.2.21
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