■ 「トランプ・ギャンブル」が迫る正念場2026.3.19


昨日3月18日の『日本経済新聞』のコラム「大機小機」がなかなかいい。
「『トランプ・ギャンブル』が迫る正念場」と題して、アメリカ大統領トランプの本質を的確に捉えている。
ぜひ読んでいただきたい。
原文は約940字だが680字に縮小構成している。

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2月末、トランプはイスラエルと共同でイランへの軍事攻撃を開始した。
学校への爆撃により児童が死傷している。
イランでは最高指導者ハメネイ師が死亡、後継者を選出した。
ヒルムズ海峡を封鎖し、周辺の湾岸諸国を攻撃している。

世界の原油価格は乱高下している。
主要7カ国(G7)は石油備蓄放出を決定、日本を含め世界経済の不確実性は高まっている。

国際論壇では「戦略なき戦争」として批判が強いが、トランプは幅広い支持が得られる軍事行動に出るタイプではない。
市場や相手国の反応をみながら、自分の政治的利益に最もかなうのを目指すのが彼のやり方だ。

関税戦争では、経済に極端な損害は与えないというメッセージで安定を図った。
ベネズエラでは拉致した大統領の腹心と組み、既存の政治体制を維持する方向だ。
一貫した戦略の説明は彼にとって不利だと感じているのだろう。

しかし、今回の軍事作戦はリスクが大きい。
イランが湾岸からの原油輸送を邪魔できる限り、世界の経済への長期的悪影響は避けられないからだ。

大統領支持率は低水準あり、今回の軍事行動でも全く盛り上がっていない。
返り咲き当選に貢献したヒスパニック系の支持もガタ落ちだ。
米国のガソリン価格が上昇すれば、11月の中間選挙で共和党の敗北は確実だ。
支持層であるMAGA(米国を再び偉大に)の中でも亀裂が走る。

行き詰れば、政治的生き残りのためにすぐ別の「出し物」に移る。
目先を目まぐるしく変えるのもトランプ流だ。
彼の繰り出すギャンブルにどこまで付き合うのか。
日本も注意して対米関係に取り組み、米国以外とのネットワークをどう活用するか。
日本外交の正念場だ。
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自由主義陣営の砦であるはずの米国が、トランプが指揮を執るようになってから、自らが砦から降りて各地で戦争を起こしている。
過去には社会主義陣営の雄であったロシアのプーチンと何ら変わらない。
自由主義社会主義両陣営のトップに愚者が揃ってしまった。

そんな彼らに世界の安寧(あんねい)は任せられない。
いよいよ英・仏・独・伊・加・日が立ち上がり、彼らを諫(いさ)め、世界をリードすべきときがきた。
その上で、ならず者中国習近平と北朝鮮金正恩の横暴に立ち向かうことだ。
今世界が第三次大戦に向かっているとしたら、そのような構図が描かれるのではないだろうか。

2026.3.19




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