■ 辞典を開くときの期待感2026.3.15


読んだり書いたりしていると、読めない字や書けない字、それに意味の分からない言葉が出てくることがある。
そんなときはもちろん調べる。

とりあえず、スマホやパソコンで検索する。
大概の疑問はそれで解消する。
ところが、どうにも納得のいかないときや、隔靴掻痒にしかならないことがある。
そんなとき、手を伸ばすのが辞典だ。

机上の本立てに5冊、本棚に6冊、その中に答えが潜んでいる。
これはと思う辞典を開くときの期待感はいいものだ。
ところが、それでも解決しないことがある。
当然、他の辞典で探る。
そんなことを繰り返していれば、何とか解答が見つかるものだ。

11冊の辞典がどんなものかを紹介しよう。
古いもの順である。

@「明解漢和辞典 新版」三省堂
 昭和42(1967)年2月10日 編著 長澤規矩也 450円

高校に入学した年に買ったものだ。
裏表紙を開くと、マジックで「校名 一の八 神尾」と書いてある。
「一の八」とは1年8組を意味する。
59年も使い続けてきたことになる。
さすがに表紙と背表紙にかけてガムテープを貼って補修してある。
蔵書には、小学館の「植物の図鑑」があるが、昭和35(1960)年7月10日発行なので、それに次いで古い。
何度も引越ししたが手放さなかったのはなくてはならない″ものだったからだ。

<確認>
本棚には、次のように古いものが数多くあるが、それらは古本を手に入れたものである。
○「細呂木村誌」細呂木村誌委員会
 昭和38年12月20日 編纂 細呂木村誌委員会
○「野口英世」野口英世博士伝記刊行会
 昭和33年6月25日 著者 ガスタフ・エクスタイン 500円
○「野口英世」岩波書店
 昭和12年5月1日 編者 奥村鶴吉 1円80銭

A「広辞苑 第三版」岩波書店
 昭和58(1983)年12月6日 編者 新村出

これは兄からもらったものだ。
2018年に第七版が発売されているので、余りにも古すぎる。
それでも、基本的なことがらや普遍的なことは変わらないので問題なく使っている。
とはいうものの、43年前の内容だから物足りなさは否めない。
第八版が2、3年後には出されると思うので、そのときには是非購入したい。

B「三省堂国語辞典 第三版」
 1984年1月20日 編者主幹 見坊豪紀

これも随分と古くなってしまった。
今は殆ど手にすることはない。
Dにあるように、96年に出た第四版を利用しているからだ。
事務所を引き払うまでは、この第三版は自宅で、第四版は事務所でと使い分けていた。

C「福井県大百科事典」福井新聞社
 1991年6月30日 編集 福井新聞社百科事典刊行委員会 30,000円

事前予約して手に入れた。
35年前の30,000円はちょっと厳しいものがあった。
それが追い風になって、全1,167ページ、5,500項目を1カ月半で読破することができた。
執筆者はあらゆる分野の権威1,362人にも及ぶ。
したがって、信頼し安心して読み通すことができた。
自分が生まれ育った福井県であるが、余りにも多くのことを知らなさ過ぎた。
だから、読み続けた1カ月半は興味深く楽しかった。
今でもこの事典で調べたり確認したりしている。

D「三省堂国語辞典 第四版」
 1996年10月1日 編者主幹 見坊豪紀

この辞典が一番利用度が高い。
@の「明解漢和辞典」と違い、装丁がしっかりしているので、とても丈夫で扱いやすい。
ただ、水で濡らしてしまったことがあり、最初から4分の1ほどが捲(めく)りにくくなってしまったのが残念だ。
発行されてから30年も経過しているので、最新版を買おうかと考えている。

ここまで5冊を紹介してきたが、どの辞典にも思い入れがあり、書いているとつい長くなってしまった。
今回はここまでにしておいて、残りの6冊は次回に譲ることにしよう。

2026.3.15




CGI-design