小説を書くということは、なかなかに苦しくて辛い作業である。
小説を書く場合、何を書くかという材料やテーマが必要になる。 そのために、ちょっとでも思いついたことがあれば、それをメモすることになる。 走り書きしたメモは、後で読むとなんだ これは″というようなものが殆んどだ。 だけども、これを捨てることができない。
今回も、そんな走り書きしたメモを紹介しよう。
G男は女が浮気したとき 女を責める 女は男が浮気したとき 相手の女を責める
男というものは、生来、浮気しやすい生き物のようである。 だから、自分の恋人や妻が浮気したとき、相手の男のしたことを同じ生き物として本能的に赦してしまう。 その上で、そんな自分をどうしようもなくなり、恋人を責めて別れたり、妻を責めて離婚してしまうことが多いように思う。
世間も、男は浮気するものだと、寛容なところがある。 国民民主党の玉木雄一郎が不倫したにも拘らず、議員でいることを、代表のままでいることを、誰も責めることをしない。 一方で、前橋市長だった小川晶はその不倫を赦されることなく、市長の座を辞すことになった。 この国では、浮気というものに対しては、このように男ではなく女を責めるのだ。
女は、自分の恋人や夫が浮気したとき、相手の女を責めるし赦さない。 それは、恋人や夫に対する自分の立場を守ろうとするからに他ならない。 恋人や夫を責めれば自分は嫌われ、自分から離れていくことを本能的に知っているからだ。 だから、自ずと怒りの矛先を、浮気相手の女に向けることになる。 場合によっては、報復手段に出ることがあったりするから怖い。 女は男より体力的に弱い生き物である。 だから気力的に強くなる必要があるのだ。
もし浮気して、恋人や妻が開き直り、怒りの矛先を自分に向けてきたらどうなるか。 男は、その地獄を決して侮ってはいけない。
あの有名な「阿部定事件」をご存じだろうか。 愛人の男石田を絞殺し局部を切り取った、という事件だ。
阿部定は逮捕されると供述した。 「私は彼を非常に愛していたので、彼のすべてが欲しかった。 私たちは正式な夫婦ではなかったので、石田は他の女性から抱きしめられることもできた。 私は彼を殺せば、他のどんな女性も二度と彼に決して触ることができないと思い、彼を殺した。 私は彼の頭か体と一緒にいたかった。 いつも彼のそばにいるためにそれを持っていきたかった」
この事件以後、これと同じような局部切断事件が51件もあった。 ただただ驚くばかりだ。 女性を甘く見てはいけない、ということを痛感させられる。
2025.12.17
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