■ 再び「走り書きしたメモ」−3−2025.12.17


小説を書くということは、なかなかに苦しくて辛い作業である。

小説を書く場合、何を書くかという材料やテーマが必要になる。
そのために、ちょっとでも思いついたことがあれば、それをメモすることになる。
走り書きしたメモは、後で読むとなんだ これは″というようなものが殆んどだ。
だけども、これを捨てることができない。

今回も、そんな走り書きしたメモを紹介しよう。

G男は女が浮気したとき 女を責める
女は男が浮気したとき 相手の女を責める

男というものは、生来、浮気しやすい生き物のようである。
だから、自分の恋人や妻が浮気したとき、相手の男のしたことを同じ生き物として本能的に赦してしまう。
その上で、そんな自分をどうしようもなくなり、恋人を責めて別れたり、妻を責めて離婚してしまうことが多いように思う。

世間も、男は浮気するものだと、寛容なところがある。
国民民主党の玉木雄一郎が不倫したにも拘らず、議員でいることを、代表のままでいることを、誰も責めることをしない。
一方で、前橋市長だった小川晶はその不倫を赦されることなく、市長の座を辞すことになった。
この国では、浮気というものに対しては、このように男ではなく女を責めるのだ。

女は、自分の恋人や夫が浮気したとき、相手の女を責めるし赦さない。
それは、恋人や夫に対する自分の立場を守ろうとするからに他ならない。
恋人や夫を責めれば自分は嫌われ、自分から離れていくことを本能的に知っているからだ。
だから、自ずと怒りの矛先を、浮気相手の女に向けることになる。
場合によっては、報復手段に出ることがあったりするから怖い。
女は男より体力的に弱い生き物である。
だから気力的に強くなる必要があるのだ。

もし浮気して、恋人や妻が開き直り、怒りの矛先を自分に向けてきたらどうなるか。
男は、その地獄を決して侮ってはいけない。

あの有名な「阿部定事件」をご存じだろうか。
愛人の男石田を絞殺し局部を切り取った、という事件だ。

阿部定は逮捕されると供述した。
「私は彼を非常に愛していたので、彼のすべてが欲しかった。
私たちは正式な夫婦ではなかったので、石田は他の女性から抱きしめられることもできた。
私は彼を殺せば、他のどんな女性も二度と彼に決して触ることができないと思い、彼を殺した。
私は彼の頭か体と一緒にいたかった。
いつも彼のそばにいるためにそれを持っていきたかった」

この事件以後、これと同じような局部切断事件が51件もあった。
ただただ驚くばかりだ。
女性を甘く見てはいけない、ということを痛感させられる。

2025.12.17




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