■ 読めるかな? 書けるかな? そのD2026.3.24


5回目「読めるかな? 書けるかな?」も植物である。

 『読めない漢字の読本』
 尚学図書・言語研究所 編集
 小学館 発行
 1990年7月20日

この本の植物編を読んでいると、食べられるものが多いのでとても楽しい。
植物はいいものだ。
成長する姿に励まされ、咲いた花を楽しんで、その実や葉や茎や根を食べて味わえる。
植物はありがたいものだ。

◆唐辛子(とうがらし)

唐辛子は私たちの食生活にはなくてはならないものだ。
特に熱いそばやうどんには欠かせない。
だから、誰もがこの漢字三文字は読めるし書けるだろう。
最近、唐辛子で気になることがある。
福井名物「越前おろし蕎麦」に唐辛子を振って食べる人がいることだ。
大根おろしそのものに辛みがあり、それが持ち味となっている。
それなのに唐辛子でそれを殺してしまう。
そんな人にはおろし蕎麦を食べる資格はない・・・と思う。

◆玉蜀黍(とうもろこし)

これは読めないし書けない。
お祭りの屋台で、醤油が焦げる香りに魅かれて「焼とうもろこし」を買ってしまう。
誰にでも経験があることだろう。
私が子どもの頃、わが家は畜産農家をしていたので、牛の飼料として「とうもろこし」を作っていた。
だから、茹でたり焼いたりして、いくらでも食べることができた。
「とうもろこし」ではなく「トウキビ」といっていた。

◆団栗(どんぐり)

どんぐりころころ どんぶりこ おいけにはまって さあたいへん″
お馴染みの「どんぐり」だが、読めても、漢字で書ける人は少数派だろう。
このどんぐりが不作の年は、熊や猿などの作物被害ばかりか人身被害が多くなる。
山に生きる動物には大切な食料なのだ。

◆茄子(なす)

福井に住む者は関西風に「なすび」という。
夏野菜のなすびは、母の浅漬け「扇漬け」が大好きだった。
みそ炒めも天婦羅も旨かった。
私は書くのも読むのもOKだ。

◆向日葵(ひまわり)

「向日葵」と書いて「ひまわり」と読む。
何てドンピシャリな命名だろう。
ただ疑問なのは「葵(あおい)」であるが、ひまわりはアオイ科の植物だからだ。
子どもでも読めたりするが、大人でも書けたりする人はどうかな。

◆葡萄(ぶどう)

いろんな種類があって甘くて、葡萄は身近で美味しいフルーツの代表格だ。
だけど漢字では読めてもまず書けない。
漢語はとかく難しい。

◆蜜柑(みかん)

ミカンも種類が多く日本人は大好きだ。
温州ミカンは、子どもの頃から何千個と食べてきている。
蜜(みつ)の字を使っているのが好感をもてるが、読むのは何とかなっても書くのは苦戦してしまう。

◆檸檬(れもん)

漢字の「檸檬」といえば梶井基次郎の小説を思ってしまう。
果物ならやっぱり「レモン」でなければならない。
読めても絶対(?) 書けない。
なぜこんなに難しい漢字になったのか。
檸檬は「ねいもう」と読み、中国でlemonを音訳したものらしい。

◆山葵(わさび)

刺身には欠かせないワサビであるが、読めても書くのは心細い。
山の渓流に育つ。
その葉が葵(あおい)の葉に似ているから山葵なったようだ。

◆蕨(わらび)

蕨のおひたしは私の大好物だ。
採るのも楽しみで毎年春が待ち遠しい。
そんな蕨だから当然漢字でも読めるし書ける・・・といいたいところだが、読めても書けない。

漢字は漢語からきているが、漢語には難儀させられるということだ。

今回で植物に関する漢字は終わりにしたい。
次からは違ったカテゴリーを選び紹介したいと思う。

2026.3.24




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