A君と食事に行くことになった。 お気に入りのレストランに誘った。
メニューを開いて渡し「何がいいかな?」と訊ねる。 A君はざっと眺めたあと「何でもいいです」という。
「この店は肉料理がおいしいんだよ」 A君はしばらくの間を置き「お任せします」とぶっきらぼうにいう。
「ハンバーグとビーフカツが人気なんだけどね」 A君は「どっちでもいいです」と面倒くさそうにいう。
「それじゃあハンバーグにしようか」 A君はテーブルに目を落し「安い方でいいです」というと、黙ってトイレに立った。
F君と食事に行くことになった。 お気に入りのレストランに誘った。
メニューを開いて渡し「何がいいかな?」と訊ねる。 F君は熱心に眺めたあと「おすすめのメニューは何でしょうか」という。
「この店は肉料理がおいしいんだよ」 F君はしばらくの間を置き「それじゃあそれでお願いします」という。
「ハンバーグとビーフカツが人気なんだけどね」 F君は首を傾げ「どちらもおいしそうで迷いますね」と嬉しそうにいう。
「それじゃあハンバーグにしようか」 F君は明るい顔で「はい、ありがとうございます」というと、コップの水をうまそうに飲んだ。
私はF君を採用することにした。 年齢的に下の娘とちょうどいいな・・・とも思った。
2025.8.9
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