■ 食事に誘えば2025.8.9


A君と食事に行くことになった。
お気に入りのレストランに誘った。

メニューを開いて渡し「何がいいかな?」と訊ねる。
A君はざっと眺めたあと「何でもいいです」という。

「この店は肉料理がおいしいんだよ」
A君はしばらくの間を置き「お任せします」とぶっきらぼうにいう。

「ハンバーグとビーフカツが人気なんだけどね」
A君は「どっちでもいいです」と面倒くさそうにいう。

「それじゃあハンバーグにしようか」
A君はテーブルに目を落し「安い方でいいです」というと、黙ってトイレに立った。


F君と食事に行くことになった。
お気に入りのレストランに誘った。

メニューを開いて渡し「何がいいかな?」と訊ねる。
F君は熱心に眺めたあと「おすすめのメニューは何でしょうか」という。

「この店は肉料理がおいしいんだよ」
F君はしばらくの間を置き「それじゃあそれでお願いします」という。

「ハンバーグとビーフカツが人気なんだけどね」
F君は首を傾げ「どちらもおいしそうで迷いますね」と嬉しそうにいう。

「それじゃあハンバーグにしようか」
F君は明るい顔で「はい、ありがとうございます」というと、コップの水をうまそうに飲んだ。

私はF君を採用することにした。
年齢的に下の娘とちょうどいいな・・・とも思った。

2025.8.9




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